
子供撮影用に富士フィルムのX100VIを購入して8ヶ月。
毎日のように我が子の成長の記録として使ってきたので、良い点、悪い点をレビューしたいと思います。
子供撮影用にX100VIを購入[8ヶ月使用レビュー]
X100VIを選んだ理由

- 唯一無二のカッコいい見た目
- 35mmの焦点距離が子供にはちょうどいい
- 4020万の高画素センサーを使ってみたい
- X-T5と同等の性能でレンズ部が薄く、コンパクトで軽い
- X100Vを買い損ねた悔しさ
今まで使っていたカメラが同じ富士フイルムのX-T30なので、グレードアップのX-T5でも良かったのですが、どうしても心残りがあったのが買えなかったX100Vの存在。
X-T30を使い出してから気になっていて、ずっと買いたいなと思っていたらいつの間にか受注生産になっていて、知らない間に販売終了…。
そこからどんどん中古価格が上昇して、今ではX100VIと同等になっています。
そのカメラの後継モデルがX100VIな訳ですが、販売価格は倍以上の28万円。
いつか使ってみたいじゃ、”いつか”は永遠にやって来ないと思い、マップカメラのLINE限定販売の通知が来た瞬間にポチッとしてしまいました。

この四角いボディーには、言葉では表せないロマンが詰まっているのだ。
思ったよりも質感は安っぽいけど、カメラの見た目って大事だから所有しても持ち出さないカメラよりも、いつも持ち運びたいカメラにした方がいいでしょ。
その辺の見た目ってやっぱり大事で、性能とか値段も重要なんだけど、私にとってはその存在価値がとても高いのです。

XF23mm F2のレンズが付いているのにレンズの飛び出しはレンズ交換式のミラーレスカメラと比べてもこの通り。
XF27mm F2.8のパンケーキレンズと同等くらいで、F2の明るさがあるのは素晴らしいです。
X-T5と同等の性能なのにレンズが付いてほぼ同じ重さって所がこのカメラのすごい所。
コンデジの中ではコンパクトとは言えないサイズ感だけど、X-T5と同等の性能って考えるとかなりコンパクトに仕上がっていると思います。
個人的にレンズ部が薄いとカバンの中に入れて持ち出そうと思うので、この部分は非常に重要です。
X100VIの作例











全てJPEG撮って出し。
35mmの画角は室内だとちょうどいいんですよね。
子供に手を伸ばせば掴まる距離って感じで、安心して撮影ができる。
子供撮影では肌の感じをできるだけ自然に残したいので、メインで使ってるフィルムシュミレーションは、PRO Neg.STになります。
その他、ノスタルジックネガやクラシッククロームなども気分によっては使い分け。
ACROSも好きなのですが、子供用にはあまり使ってないです。
X100VIの良かった点

- 見た目
- 日常にハマる35mmの焦点距離
- 持ち運びやすいレンズの出っ張りの少なさ
- 高画素ならではのクロップ機能が便利
- 進化したAF性能
- EVFが使える
見た目に関しては十分に語ったので、性能面で言うと富士の最新技術の詰まったカメラって点である程度の動きモノの撮影ができるAF性能になってます。
それでも、SONYとかの最新のAFと比べるとAFの速度とか食い付きは弱いと思います。
でも、十分に子供の瞳を認識してくれるし、動いていても追尾してくれるので結構ストレスフリーで撮影できています
十分な手ぶれ補正もあるし、室内でもシャッタースピードさえ上げていればそんなに困ることはありません。

35mmの距離感が絶妙で、50mmほどにクローズアップしないので子供+余白が写せるので家族の思い出としての写真が部屋の雰囲気や人と共に残せます。
子供の写真を撮っていると、余白を残す大切さってのが非常に思い出深いものになりましたね。(家のごちゃごちゃとか特に)
35mm F2.0の固定レンズなんだけど、50mm/70mmと3つの焦点距離を使えます。
もちろんズームじゃないので画質は落ちるけど、高画素機なので50mmなんかは2000万画素くらいで十分綺麗。
この辺りの使い勝手を考えると、価格相応の価値は感じられます。
X100VIの不満点

- 値段が高い(雑に扱えない)
- GR3と比べると大きいし、重い
- 3軸チルトじゃない
一番のネックは欲しくても買えない点でしたがこれは解消されてますね。
ただこの値段で、ここまで品薄になるなんて思いもしなかったです。
Vは2年前のあの時予約しとけば…なんて後悔しても仕方ないので、28万円って価格に怯む事なく買ってしまった。
高いけどX-T5に23mmF2.0のパンケーキレンズ付いていると思えば、この価格にも納得できます。
しかも、NDフィルターまで内蔵しているので、必要な機能は満載です。
子供撮影の際に下から撮ること多いので、X-T5と同じ3軸チルトだったら大満足だったのにと思います。
コンデジとして比較されるライバルはGR3シリーズ

現状一番の悩みはGR3xを手に入れたこと。
同じAPS-Cのセンサーを搭載しながらも半分の重さで、非常にコンパクトでポケットに入るデザインです。
X100VIと比べると、
- AFが非常に弱い(子供を撮る時常にイライラ)
- F2.8(室内や夜に少し暗い)
- 電池持ちが悪い(外出時、充電器必須)
- ファインダーがない(野外で不便)
この辺りの優位性はあるのですが、なんせGR3xが軽過ぎてほんとにサクサク撮れるんですよね。
リビングの机の上に置いていても邪魔にならないし、ポケットに入れて公園にも行ける。
カメラとしての存在感を完全に消してくれる本当のコンデジ。
X100VIも当然小さなミラーレスなんですが、500gもあるし、コンデジとしてはデカいんですよ。(レンズが出てないのでずっしり感があります)
この微妙な差に最近は、GR3xを持ち出す機会が増えてしまっているのが難点です。
28万円のカメラって、首からぶら下げていると結構気を使うんですよ…。
X100VIはどんな人におすすめか?
- カメラ1台で終わらせたい(レンズが増えない)
- パンケーキレンズより薄くしたい人(持ち運び易さ○)
- 見た目のお洒落なカメラが欲しい
使ってみて思うのは単焦点レンズなので万能じゃない分、人を選ぶカメラです。
最初の1台としては焦点距離固定は不便だし、価格も高いのはネック
でも、カメラを複数台持っている方のお散歩カメラとしての用途にはドンピシャな感じ。
私みたいに普段から単焦点しか使わないって人にも割り切れるので合うでしょう。
クロップ機能で50mm/70mmも撮影できるので、レンズ沼から抜け出したい、カメラ機材を減らしたいって方がミニマリストになるのにもおすすめなんじゃないかと思います。
結論:半年使って、これ1台で終わらせられるかも?と思った

買ってからしばらくは思ってたよりもデカくて、持ち出すのには不便。
固定の35mmは、飽きてくるかな…レンズ替えられないのはな…なんて思っていたのですが…。
半年以上使ってみると色々と意見が変わりました。
まずは、ミラーレス一眼を持ち出さなくなったこと。
レンズの薄さは正義で、ミラーレス+パンケーキレンズよりも薄いX100VIのサイズ感は首から下げて出かけるのに邪魔にならず、カバンの中にも入れておきやすいです。
高画素+クロップのコンビで、画角のバリエーションも使えるので、私の用途なら本当にズーム必要無くなった位に思います。
NDフィルター内蔵で日中の使い勝手もいいですし、防塵防滴で雨が降ってもそこまで気にならない。
手に馴染むサイズ感で、ファインダーを覗いて撮るOVFの素通しの撮影体験が楽しいです。
GR3xの方が持ち運びにはいいのですが、結局カメラ使うならファインダーが欲しくなっちゃうし、見た目も好きなX100VIが手放せなくなりました。
結局、出かける場所や荷物の量で使い分けてる感じになってます。
それくらい好きなカメラになりました。
X100VI買って損はしないと思いますし、ミニマリストには理想的なカメラだなと半年使って思います。