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子供撮影用に富士フィルムのX100VIを購入して2ヶ月。
毎日のように我が子の成長の記録として使ってきたので、良い点、悪い点をレビューしたいと思います。
子供撮影でX100VIを選ぶ[レビュー]
X100viを選んだ理由
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- 唯一無二のカッコいい見た目
- 35mmの焦点距離が子供にはちょうどいい
- 4020万の高画素センサーを使ってみたい
- X-T5と同等の性能でレンズ部がコンパクトで軽い
- X100Vを買い損ねた悔しさ
今まで使っていたカメラが同じ富士フイルムのX-T30なので、グレードアップのX-T5でも良かったのですが、どうしても心残りがあったのが買えなかったX100Vの存在。
X-T30を使い出してから気になっていて、ずっと買いたいなと思っていたらいつの間にか受注生産になっていて、知らない間に販売終了…。
そこからどんどん中古価格が上昇して、今ではX100VIと同等になっています。
そのカメラの後継モデルがX100VIな訳ですが、販売価格は倍以上の28万円。
いつか使ってみたいじゃ、”いつか”は永遠にやって来ないと思い、マップカメラのLINE限定販売の通知が来た瞬間にポチッとしてしまいました。
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この四角いボディーには、言葉では表せないロマンが詰まっているのだ。
思ったよりも質感は安っぽいけど、カメラの見た目って大事だから所有しても持ち出さないカメラよりも、いつも持ち運びたいカメラにした方がいいでしょ。
その辺の見た目ってやっぱり大事で、性能とか値段も重要なんだけど、私にとってはその存在価値がとても高いのです。
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XF23mm F2のレンズが付いているのにレンズの飛び出しはレンズ交換式のミラーレスカメラと比べてもこの通り。
XF27mm F2.8のパンケーキレンズと同等くらいで、F2の明るさがあるのは素晴らしいです。
X-T5と同等の性能なのにレンズが付いてほぼ同じ重さって所がこのカメラのすごい所。
コンデジの中ではコンパクトとは言えないサイズ感だけど、APS-Cのミラーレスと同等の性能って考えるとかなりコンパクトに仕上がっていると思います。
X100VIの作例
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全てJPEG撮って出し。
35mmの画角は室内だとちょうどいいんですよね。
手を伸ばせば掴まる距離って感じで、安心して撮影ができる。
子供撮影なのでできるだけ自然に残したいのでメインで使ってるフィルムシュミレーションは、PRO Neg.STになります。
その他、ノスタルジックネガやクラシッククロームなども気分によっては使い分け。
ACROSも好きなのですが、子供用にはあまり使ってないです。
X100VIの良かった点
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- 見た目
- 日常にハマる35mmの焦点距離
- 持ち運びやすいレンズの出っ張りの少なさ
- 高画素ならではのクロップ機能が便利
- AF性能
- EVFが使える
見た目に関しては十分に語ったので、性能面で言うと富士の最新技術の詰まったカメラって点である程度の動きモノの撮影ができるAF性能になってます。
それでも、SONYとかの最新のAFと比べるとAFの速度とか食い付きは弱いと思います。
でも、十分に子供の瞳を認識してくれるし、動いていても追尾してくれるので結構ストレスフリーで撮影できています
十分な手ぶれ補正もあるし、室内でもシャッタースピードさえ上げていればそんなに困ることはありません。
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35mmの距離感が絶妙で、50mmほどにクローズアップしないので子供+余白が写せるので家族の思い出としての写真が部屋の雰囲気や人と共に残せます。
子供の写真を撮っていると、余白を残す大切さってのが非常に思い出深いものになりましたね。(家のごちゃごちゃとか特に)
35mm F2.0の固定レンズなんだけど、50mm/70mmと3つの焦点距離を使えます。
もちろんズームじゃないので画質は落ちるけど、高画素機なので50mmなんかは2000万画素くらいで十分綺麗。
この辺りの使い勝手を考えると、価格相応の価値は感じられます。
X100VIの不満点
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- Bluetoothの写真転送が遅い
- 簡単に買えない
- 値段が高い
- GR3と比べると大きいし、重い
Bluetoothの写真転送は、富士の他の機種でも同様なのですが繋がるまでも遅いし、転送時間も遅いのでかなりストレス。
結局、データが多い時はUSB-Cのリーダー経由でスマホに転送しています。
一番のネックは欲しくても買えない点。
まだまだ手に入れられてない方も多いはず。
全モデルのVの時もそうでしたが、ここまで品薄になるなんて思いもしなかったです。
Vは2年前のあの時予約しとけば…なんて後悔しても仕方ないので、28万円って価格に怯む事なく買ってしまった。
高いけどX-T5に23mmF2.0のパンケーキレンズ付いていると思えば、この価格にも納得できます。
しかも、NDフィルターまで内蔵しているので、意外と機能は満載です。
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現状一番の悩みはGR3xを手に入れたこと。
同じAPS-Cのセンサーを搭載しながらも半分の重さで、非常にコンパクトでポケットに入るデザインです。
X100VIと比べると、
- AFが非常に弱い
- F2.8
- 電池持ちが悪い
- ファインダーがない(野外で不便)
この辺りの優位性はあるのですが、なんせGR3xが軽過ぎてほんとにサクサク撮れるんですよね。
リビングの机の上に置いていても邪魔にならないし、ポケットに入れて公園にも行ける。
カメラとしての存在感を完全に消してくれる本当のコンデジ。
X100VIも当然小さなミラーレスなんですが、コンデジとしてはデカいんですよ。
この微妙な差に最近は、GR3xを持ち出す機会が増えてしまっているのが難点です。
28万円のカメラって、首からぶら下げていると結構気を使うんですよ…。
X100VIはどんな人におすすめか?
- ミラーレスのサブ機として手軽に持ち出すカメラが欲しい人
- 単焦点レンズが好きな人
- カメラを減らしたい人
使ってみて思うのは万能じゃない分、人を選ぶカメラです。
最初の1台としては焦点距離固定は不便だし、価格も高い。
カメラを複数台持っている方のお散歩カメラとしての用途にはドンピシャな感じ。
私みたいに普段から単焦点しか使わないって人にも割り切れるので合うでしょう。
一応クロップ機能で50mm/70mmも撮影できるので、レンズ沼から抜け出したい、カメラ機材を減らしたいって方がミニマリストになるのにもおすすめなんじゃないかと思います。
結論:微妙な立ち位置のカメラ
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買う前から分かってはいましたが、X100シリーズのレンズ固定式のコンデジってかなり微妙な立ち位置なんですよね。
ミラーレスと同等だけどコンパクトなボディーの高性能カメラ。
レンズ沼に嵌らずにカメラを楽しめるけど、ずっと同じでも飽きてくる。
そう考えると値段が高過ぎて、GR3の立ち位置がすごく絶妙な感じもします。(それでも高い)
メイン1台+X100VIをサブとして使うとかなりハマるカメラだと思います。