11月20日18時7分に子供が産まれました。
40周という長い長い時間お腹の中で育ってくれた子が、一生懸命お母さんの中から出てくる壮絶なドラマのような光景を目の前で見たので忘れないように記録しておこうと思います。
初めての立ち会い出産15時間の記憶
出産予定日は11月20日
妻は里帰りしいて、出産する病院は家と実家の間くらいの距離。
出産予定日前日が日曜日だったのでわたしもそわそわしながら妻の実家で、微弱な陣痛に苦しむ妻と過ごしました。
「早く出ておいで〜」となるべく散歩したり、動き回る妻。
まだまだ陣痛は強くならずにその日は夕方にわたしは家に帰ります。
19日の深夜から本格的な陣痛がきた
19日20時
妻から段々と本格的な陣痛が来て徐々に感覚も短くなってきたとのLINEが入る。
「今夜には病院行くかも・・・」との事で、準備だけして枕元にスマホを置いていつでも出られる体制で仮眠
20日の朝3時に病院へ向かうが返される
20日3時
陣痛が10分感覚になったとのことで、陣痛タクシーを呼んで病院へ向かうとの電話。
「旦那さんには、入院が決まったら来てもらってとの事」
1時間後に来たLINEで、「まだ早いって返されたから・・・」と、時間でしか解決できないやつ。
結構経験者に聞いてた話だけど、その時を待つしかないんですよね。
朝7時に入院
20日6時30分
再度LINEが届いていて、「もう無理だから病院行きます」との事
5時まで起きてたのにいつの間にか眠ってしまってたらまた急展開なので、急いで起きて着替えて支度をします。
朝食の納豆にタレを掛けていたらお義母さんから「入院決まったのであとはよろしくお願いします」と電話が入りました。
急いで納豆だけ食べて、ゴミ出しをして駅へ向かいます。
電車の無い時間に病院に向かう方法ばかりを考えていたので、「普通に動いている時間で良かった〜」と一安心です。
病院に到着してからの長い長い陣痛との戦い
20日8時
分娩室に入ってるって連絡貰ってたので、「もしかしたら産まれてしまってるのかも?」と急いでたのですが、到着すると陣痛室で朝食を食べている妻・・・。
「子宮口がまだ2cmしか開いてないから」とまだまだお産までは時間の掛かるお話を聞く。
その間にも陣痛は強くなってきているので、摩ったり、押したりして妻の痛みを和らげる手伝いをしたり、体勢を変えてあげたり、トイレに付き添ったりと、介護のように尽くします。
寝た状態で使えるストローは、持って行ってて良かったと思える便利グッズです。
20日10時
陣痛の痛みは増して「痛い〜、痛い〜」と悲痛な叫び声を上げる妻・・・。
正直可哀想で仕方ないのだけど、マッサージで痛みを和らげたり、声をかけたり、手を握ってあげる事しかできないんですよね。
産科医の診察も入り「子宮口が順調に開いてます」との事。
「順調にいけば昼からか、夕方には産まれると思います」と聞かされて、初産は本当に長い長い戦いなんだと改めて思いました。
20日12時
お昼ご飯が出てきますが、全く食べられない妻の代わりに頂きました。
少し冷えていましたが、ご飯以外は普通に美味しいおかずでした。
その頃から子宮口を開かせるためにテニスボールを使って、痛くなった時に抑えるって事を3分に1回繰り返します。(これ結構大変でした)
分娩台に乗る
20日14時30分
お昼過ぎの検診で「子宮口が6cmを超えたので分娩室の準備をします」と言われて、いよいよかな?と思って1時間半後・・・遂に分娩室に移動します。
分娩台に乗ったからと言って、すぐに産まれるわけではなく、また延々と痛みに耐えて、子宮をテニスボールで押す行為を繰り返します。
「17時までに産みましょう」と言われながらも、なかなか赤ちゃんの向きが変わらずに降りていているのに時間が掛かります。
20日17時
スタッフが当直のメンバーに引き継ぐタイミング。
お世話になった顔ぶれが去っていき、新たに自己紹介して貰います。
入院して気づけばもう14時間も経っているんですね。
先生から「陣痛促進剤の点滴をするのと、緊急帝王切開の同意書にサインをお願いします」と説明を受けます。
17時半頃から慌ただしくなってきて、「先生連れてきたら産まれるかも?」と助産師産が準備を急ぎます。
破水〜お産開始
20日17時40分
遂に破水しまして、いよいよ本格的なお産をイメージする体制に入ります。
今までだと呼吸で力まずに吐いてたのですが、お産の時は息を止めて「硬いう◯ちを出す」イメージで力を入れるみたいです。
痛みに耐えてた妻も、もう少しで終わりが来ると思うと、最後の力を振り絞るように体力のある限り頑張って呼吸を整えます。
驚いたのは、先生が来ても本格的に仕事をするのは助産師さん。
比較的安全な妊婦だと、助産師が全部やるみたいでびっくりしました。
無事出産
18時7分
最後の瞬間は、体の中からびっくりするくらい大きな赤ちゃんが飛び出してきました。
出てきた瞬間に泣き出して「おぎゃーおぎゃー」の我が子に初対面。
40週かけて大きなお腹でイメージしていた子供にやっと出会えました。
妻もやり切った顔で、何事もなく母子共に健康体で一安心。
50cm 3,126gの元気な赤ちゃんでした。
もう爪が長くて、自分で引っ掻いて血が出てましたねw
その後は術後の診察で切れている部分を縫ったり、異常がないかを確認する作業を先生が行ってくれます。
赤ちゃんは検査したり、足形を取ったりと慌ただしい数のスタッフさんが動いてくれてます。
病棟に移動
20日20時
このタイミングで晩御飯が配膳されて、今まで何も食べてなかった妻も、お腹が空いたのか全部食べられたみたいです。
必要なものを取りやすい場所に置いてわたしは帰宅しました。
立ち会い出産の感想
産まれるまで15時間の長丁場でしたが、本当に立ち会い出産して良かったなと思ってます。
事前に危惧していた血は、必死すぎてそんなに気にならなかったですし、マスクしてるので臭いも全く分かりませんでした。
そんな事よりも、あんなに大変な時間を妻一人だけだと、気が狂いそうな精神状態になりそうです。
よく痛みにも耐えて、頑張ってくれました。
本当に感謝しかありません。
赤ちゃんも2年間で諦めかけてましたが、産まれてきてくれてありがとう。
これは全ての始まりの瞬間なので、これから長い時間を掛けて立派に育ってくれるように頑張っていきたいです。
これから産まれる方は、ぜひ立ち会ってあげてください。
立ち会い出産で準備しておいて良かったもの
飲み物は少し多めの方が良かったです。
結局4本飲んで、入院用に更に買いに行ったので、8本くらいあっても入院期間入れたら良かったと思います。
これはめっちゃ便利だったので出産時にはマストだと思います。
長くなるのでスマホなどの充電器は忘れずに
コンセントが遠かったので、入院時にあった方が便利だと思いました。
・おやつ
・ハンカチ
・歯磨きセット
・出産時の流れを事前に知っておく
特に呼吸の仕方は、妻と共に練習しておくとスムーズに赤ちゃん降りてきてくれます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。